スキップしてメイン コンテンツに移動

木製の食器、調理器具などのお手入れ方法

木製コースター

あくまでも当ショップ推奨のやり方です。ご参考としてお読みください。

無垢製品を対象としています。

おもに西洋スタイルの物が対象の話です。日本の伝統的な物を対象としていません。

ウレタンやカシュー、漆など塗膜を施されている物は対象としていません。


木製の食器や調理器具のお手入れの基本的な流れは、

汚れを落とす→(洗った場合は)乾かす→(必要に応じて)メンテナンス

となります。少し詳しく記述してみます。


【汚れを落とす】

  • 食器洗浄機は使用できません。
  • つけ置きは木製品の寿命を短くしますので行わないようにしましょう。
  • 払い落したり、湿らせた布でぬぐう程度で済むのであれば、それが最善でしょう。
  • 手洗いであれば普通に洗えます。ぬるま湯、食器用洗剤も使用できます。
  • 洗う際には全面均等に濡らしましょう。片面のみ濡らすと反りなどが起こりやすくなります。

【乾かす】

  • 食器乾燥機は使用できません。
  • 水気を拭き取り、直射日光を避けた風通しの良い場所で、全面が空気に良く触れるようようにするか時々裏返しながら、常温で自然乾燥させましょう。
  • 熱や強い風を当てて強制乾燥するのは木製品がいたむ原因になるので避けましょう。


【メンテナンス】

  • 木材は、特に内部の湿潤と乾燥を繰り返すと破壊的な変形や割れが起こりやすくなります。なるべく水を深く浸透させないように取り扱う事で長持ちします。
  • そのために時々ワックスやオイルを使用してメンテナンスし、水をはじくようにしておく事をおすすめします。
  • 表面が水をはじかなくなってきたら、すぐにメンテナンスしたほうが良いでしょう。
  • 食器用洗剤で洗う場合は、その都度メンテナンスした方が良いでしょう。
  • メンテナンスは必ず乾いている状態で行いましょう。
  • 用途、使用頻度、洗い方などによって持続期間は異なります。
  • 基本的にメンテナンス方法は、ワックスやオイルを全体にまんべんなく塗布し、余分なものを拭き取るだけです。
  • 清潔で乾いた無色の木綿の布を使う事をおすすめしますが、キッチンペーパーも使用できます。

[メンテナンス用に推奨するもの]

  • 『意作屋 木工用ワックス』
  • 流動パラフィン(食品添加物のもの)。アマゾンでも購入できます。塗布後の持続期間はワックスよりも短めです。
※上記の二つは酸化、酸敗の問題が無く、着色もないのでおすすめします。

[条件付きで推奨するもの]

※下記の物は、その性質をご理解の上でお使いになる分にはよいと思います。
  • 食用植物油(不乾性のもの)。伝統的なメンテナンス方法です。ただし油の酸化、酸敗などの問題があります。塗布後の持続期間はワックスよりも短めです。
  • おもに欧米メーカー販売の、木製食器用、木製まな板(カッティングボード)用のケア用品。ただし植物油や動物油を含み酸化防止剤を含まない製品には酸化、酸敗の問題があると考えられます。なおシリコンを含む物は避けたほうが無難かと思います。使用法は、それぞれの説明書に従ってください。


【その他】

  • 表面の毛羽立ちが気になる場合は#320程度のサンドペーパーで木材の繊維にそった方向に軽くなでて毛羽立ちを取ってください。
  • ごくわずかな毛羽であれば、コーティングされていないクラフト紙(茶色い買い物袋など)で木材の繊維にそった方向に軽くなでると抑えられます。
  • 染みついた匂いを軽減したい場合は、レモンと食塩を使ってこすると良いでしょう。
  • 木材に染みついた匂いは容易に除去できるものではありませんので、匂いの強い料理に使う道具は、その用途専用とする事も考えた方が良いでしょう。



<関連記事>
木工用ワックス発売
木工用ワックス発売