スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

8月, 2023の投稿を表示しています

(木工用ワックスのための)サンディングのやり方

木工用ワックスのためのサンディング方法です。 少なくともプレナーを通してある無塗装の無垢板を例として説明します。 初めての方、特にご家庭で作業される場合を念頭に記述しています。基本的な部分は他の仕上げ方法での素地調整にも応用できます。 あくまでも私が良いと思うやり方です。参考としてお読みください。経験や好みによって、各自やり方は様々になると思います。 ご参考にされる場合、まずは一とおり目を通すことをおすすめします。 【用意するもの】 サンドペーパー 当て木(サンディングブロック、片手に収まる平面の出た木片、お好みに応じてゴムの物など) 清潔で無色の柔らかい布 防塵マスク(使い捨ての物で可 ※DS1以上) 保護メガネまたは必要に応じてゴーグル 作業着やエプロンなど汚れても良い服 集塵機または掃除機 必要に応じてダスター刷毛など 下に敷く新聞紙やボーガスペーパーなど 【用意するサンドペーパーについて】 空研ぎペーパーが使いやすいのでおすすめします。 #120、#180、#240を用意すれば足りる事が多いです。 更に#80、#320もそろえておけば、ほぼ万全です。 番手はこれが絶対ということではありませんが、まずは上記の番手をおすすめします。 材面に傷がほぼ無い状態であれば#240や#320だけで済む場合もあります。 サンドペーパーの番手 ※作業の際は保護メガネかゴーグルを着用しましょう。 ※作業着やエプロンなど汚れても良い服装をおすすめします。 【サンディング前の準備 - 水引き】 清潔で無色の柔らかい布を濡らして水が垂れ落ちない程度に絞ります。 サンディングする面全体を一度濡れ色になる程度に軽く湿らせます。 広い面などは水引き作業中、先に湿らせた箇所が乾いてくることもありますが、先に進んで大丈夫です。 薄い板の場合は同時に反対側の面も同様に湿らせたほうが良いでしょう。 湿らせた面に空気が当たるようして日陰に置き、乾くのを待ちます。両面湿らせた場合は反対側にも隙間ができるようにして置き、時々裏返しましょう。 乾いたらサンディングを開始します。 ※水引きは、後で木材が吸湿し、繊維が起き上がってきたり、機械や工具による凹みが戻ってきたりすることで起きる不具合を軽減するために、前もって強制的に木材の繊維を膨張させる作業です。 水引き 【サンディング】 粉塵対策のためマスクを着

木工用ワックスの塗り方

『意作屋 木工用ワックス』の塗り方です。 お使いの方は、一とおり目を通すことをおすすめします。 はじめてワックスを使う方向けの説明です。 無塗装の無垢材(以下、白木と呼びます)への塗り方を説明します。 【基本的な塗布方法】 ワックスを塗る すりこむ 余分なワックスをふき取る 【用意するもの】 ワックスを塗る道具…清潔でよく乾いた無色の木綿の布、スポンジ(対象物が傷つかない物)など。 必要に応じて…作業着やエプロンなど汚れても良い服、防塵マスクや保護メガネなど保護具、サンドペーパー、掃除用具、マスキングテープ、新聞紙またはボーガスペーパーなど。 【塗布前のポイント】 事前に、塗布する対象の目立たない箇所か、同じ材質のテストピースで試しましょう。 必要に応じてワックスを塗る面の荒れをサンドペーパーなどで調整します。 ワックスを塗る面を綺麗にしておきましょう。 ワックスの付着を避けたい所はマスキングテープと新聞紙などを使って養生(覆い)を施しましょう。 新聞紙を使う場合は2枚重ねが良いでしょう。 ※サンドペーパーによる調整(サンディング)は仕上がりを大きく改善します。お好みにもよりますが、やっておくことをおすすめします。 こちら の別記事でやり方を説明します。 ※完成している製品など、下地が既に整っているものについては、毛羽やささくれ等が無ければ基本的にサンドペーパーをかける必要はありません。 【ワックスの塗布】 布やスポンジで容器内のワックスを適量こすり取ります。 そのまま対象の面にまんべんなくワックスを塗り広げます。 塗り広げたワックスをすりこみます。 塗り方が足りない場合は繰り返し塗ります。 対象物が白木の場合は30分ほど馴染ませるのが良いでしょう。 汚れていない布で乾拭きして余分なワックスを拭き取ります。 塗布直後は余分なワックスを充分拭き上げても少しギラついた感じが残る場合がありますが、通常は数日で落ち着いた質感になっていきます。 【塗布のポイント】 白木の場合、ワックスの塗布が出来ている箇所は濡れ色になります。 広い面の場合はある程度間隔を開けてポンポンポン、とワックスを塗りつけたのち、間を埋めるように広げるとやりやすいです。 広い面を一度に行う必要はありません。適用範囲を小さく区切って少しづつ仕上げていっても問題ありません。 塗りすぎても心配いりません。余分

木工用ワックス発売

『意作屋 木工用ワックス』 iichi と Creema で販売開始しました。 私が木工製品の製作で実際に使用している自家製、独自配合のワックスです。試作試用を繰り返して完成させました。 ワックスの比率高めの配合になっています。やや硬めですが、伸びは良好です。 【こんな方に特におすすめ】 簡単に使えるものが欲しい。 自然発火の心配があるものを避けたい。 ワックスによる着色や黄変は避けたい。 臭いや臭いをごまかすフレーバーは避けたい。 玩具、調理器具、食器などにも使いたい。 長期保管できるものが欲しい。 【原材料】 カルナバ蝋(T1グレード)、精製蜜蝋、流動パラフィン 全ての原材料は食品添加物グレードです。 通常の条件下で酸化、酸敗を起こしません。 溶剤不使用です。 ホルムアルデヒドは含まれていません。 【使用できるもの】 無垢材の木製品(玩具、調理器具、食器を含む) 革製品(鏡面磨きには向いていません)、金属製品など ※ 60℃程度でワックスが溶け始めます。安全上は特に問題ありませんが、食感などに影響する可能性はありますので、熱い料理に使用する調理器具や食器へ塗布する場合にはご留意ください。(自分が使用している実感としては食感、匂い、味のいずれも影響は感じられません。) ※ 集成材は接着剤に耐油性がある場合や、耐油性のある塗膜が施されている場合は使用できます。 ※ 積層合板や突板を使用してあるものは突板に充分な厚みがあるか、耐油性のある塗膜が施されている場合は使用できます。 【付着を避けたほうが良いもの】 ゴム。耐油性の低い樹脂。その他、油で膨潤、劣化、色落ちなどするもの。 【塗布量目安】 ヒノキ板目 1㎡=約14ml ※ あくまでも参考値です。下地の状態や材質、使用する道具などによって使用量は大きく変わります。 撥水性のテスト。ヒノキの木口に本製品を塗布後、水を滴下。 水の滴下から1時間経過した状態。 食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)準拠の検査結果証明書。 内容物に直接触れる食品容器の材質試験です。 食品衛生法はワックスに関する規格を定めていません。 食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)に準拠した検査は自主的に受けたものです。安全性の判断材料の一つとお考えください。 <関連記事> 木工用ワックスの塗り方 (木工用ワック

割り箸

仕事の必需品、割り箸です。 根元の部分を削って、細かい作業をするための道具として使うことが多いです。 柔らかいので対象物を傷つけにくく、また加工がしやすいため必要な形状もすぐ得られます。 もともと持ちやすいサイズに作られているため、すんなり手になじみます。 ボンドを塗るヘラにしたり、細かい部分のサンディングをする際の当て木にしたり、こびり付いた糊などをこそげたり、刷毛や筆を絞ったり、布を巻いて塗料などを含ませて使ったり、そのままで桟木のように使ったり、刷毛や筆の枕にしたり、割って先端を尖らせてピックツールのように使ったり…等々、お世話になる事の多い道具です。そして、このように使う場合、結構しぶとく何年でも使えます。