『意作屋 木工用ワックス』の塗り方です。
お使いの方は、一とおり目を通すことをおすすめします。
はじめてワックスを使う方向けの説明です。
無塗装の無垢材(以下、白木と呼びます)への塗り方を説明します。
【基本的な塗布方法】
- ワックスを塗る
- すりこむ
- 余分なワックスをふき取る
【用意するもの】
- ワックスを塗る道具…清潔でよく乾いた無色の木綿の布、スポンジ(対象物が傷つかない物)など。
- 必要に応じて…作業着やエプロンなど汚れても良い服、防塵マスクや保護メガネなど保護具、サンドペーパー、掃除用具、マスキングテープ、新聞紙またはボーガスペーパーなど。
【塗布前のポイント】
- 事前に、塗布する対象の目立たない箇所か、同じ材質のテストピースで試しましょう。
- 必要に応じてワックスを塗る面の荒れをサンドペーパーなどで調整します。
- ワックスを塗る面を綺麗にしておきましょう。
- ワックスの付着を避けたい所はマスキングテープと新聞紙などを使って養生(覆い)を施しましょう。
- 新聞紙を使う場合は2枚重ねが良いでしょう。
※サンドペーパーによる調整(サンディング)は仕上がりを大きく改善します。お好みにもよりますが、やっておくことをおすすめします。こちらの別記事でやり方を説明します。
※完成している製品など、下地が既に整っているものについては、毛羽やささくれ等が無ければ基本的にサンドペーパーをかける必要はありません。
【ワックスの塗布】
- 布やスポンジで容器内のワックスを適量こすり取ります。
- そのまま対象の面にまんべんなくワックスを塗り広げます。
- 塗り広げたワックスをすりこみます。
- 塗り方が足りない場合は繰り返し塗ります。
- 対象物が白木の場合は30分ほど馴染ませるのが良いでしょう。
- 汚れていない布で乾拭きして余分なワックスを拭き取ります。
- 塗布直後は余分なワックスを充分拭き上げても少しギラついた感じが残る場合がありますが、通常は数日で落ち着いた質感になっていきます。
【塗布のポイント】
- 白木の場合、ワックスの塗布が出来ている箇所は濡れ色になります。
- 広い面の場合はある程度間隔を開けてポンポンポン、とワックスを塗りつけたのち、間を埋めるように広げるとやりやすいです。
- 広い面を一度に行う必要はありません。適用範囲を小さく区切って少しづつ仕上げていっても問題ありません。
- 塗りすぎても心配いりません。余分なワックスは拭き取れます。
【画像付き概要】
布やスポンジで容器内のワックスを適量こすり取ります。写真の例ではポリウレタンフォームのスポンジを使用しています。 |
そのまま対象物にワックスを塗り広げます。 |
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まんべんなくワックスを塗り広げます。 |
全体に塗り広げました。 |
【塗布に使用する道具について】
- スポンジを使用する場合、樹脂の硬度が高い物(メラミンスポンジなど)は使用しない方が良いです。洗車用のスポンジなど、柔らかい物を使うのが良いでしょう。
- 布は木綿の物をおすすめします。
- 洗いざらしの布を使用することをおすすめします。
- 市販の消毒済み作業用ウエスなどを使用する場合も、使用前にすすいで乾かしておくことをおすすめします。
- 塗り広げやすりこみの際に晒布、ガーゼ、チーズクロスなどを使うのも良い方法です。
- 白木の場合、長繊維の布(絹、マイクロファイバー、そのほか該当する化繊)は逆目を繊維が引っ張りやすいため使わない方が良いでしょう。
【塗布に使った道具の処分方法】
- 塗布に使用した布などはそのまま燃やすゴミとして廃棄できます。ただし可燃物ですので、できるだけすみやかに処分してください。
- 塗布に使用した布などを植物性の油や動物性の油またはそれらが原料に含まれる塗料などの染み込んだ布や紙などと混ぜないでください。
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