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ハンディ顕微鏡

児童が使うようなタイプのハンディ顕微鏡です。 反射型、透過型、両方の使い方ができます。価格が価格ですので、作りの粗さもありますが実用できます。 時々このタイプの物が研いだ刃の観察用によいと紹介されます。 事実、研ぎの練習にすごく役立ちます。顕微鏡で拡大して見れば自分の研ぎ方のクセや問題点が一目でわかります。これを使っていなければ私は未だに研げるようになっていなかったかもしれません。 現在は研ぐ際にはほぼ使用していませんが、塗装前に木材表面の粉塵や砥粒を除去する際の確認、CNCで使う切削工具の状態の確認、研磨材の実際の粒度の確認など、製作中は毎日のように使用しています。

コテノミ

コテノミです。洋式の工具にもCranked neck chiselという類似したものがあります。 比較的なじみの薄い道具です。 最初にそろえるべき大工道具のリストに含まれる事は、ほぼ無いと思います。 溝や穴の底をさらうのが主な目的の道具ですが、広い平面上の目地払いをする際に鉋を使いたくない場合や、かなり奥まった場所の隅を突いたりするのにも役立ちます。 すごく欲しいけど無くてもいいんじゃないかと、購入するまでかなり迷った道具でしたが、実際使ってみると非常に便利で、よく使っています。

木材は動くことをやめるのか

作業場で40年以上保管していたラワン材です。 年月を経た木材は狂わないと言われます。木材を安定させるために環境に馴染ませるという事も言われます。このラワン材は、たっぷり同じ環境で時を過ごしてきたと言って差し支えないでしょう。 大きさは110mmx100mm、厚みは表裏1mmずつフライスして平面を出し、約13mmになっています。 このテストピースはフライスしてから1年ほど、全面を空気に触れるようにして作業場に置いておきました。 作業場の湿度は年間通して大体40%から65%の範囲内です。日によって例外もありますが。 動かないでしょうか? ご覧の通り、反っています。 冒頭の説は真実だと思いますが、あくまでも「動きにくくなる」であって、「動かなくなる」ではないのです。 木材が動くことをやめないという事実は、築年数の経った木造住宅で、木製品が結構身近にあるような、昭和な住環境にいると日常的に経験します。 木材が動く原因には残留応力もありますが、使用する上で問題を起こしやすいのは、主に乾湿による膨張収縮の繰り返しや長期的な収縮によるものです。 木材の伸縮量は方向によって差があります。接線方向(円周方向)が最も動き、放射方向(半径方向)は控えめに動き、繊維方向(軸方向)はほとんど動かないとされています。 方向には背腹など他の要素もありますが、小さな物を作る場合はあまり考慮しなくてもよいと思います。 板目、柾目、追柾といった、丸太をどの方向に製材するかの違いで、木材の各面の伸縮量は変わってきますが、いずれにしても膨張収縮は起きます。 対策として、変形を見込んだ構造を採ったり、仕上げ塗装によるコーティングで乾湿による膨張収縮を抑制したりすることになります。 部材を組み合わせて作るものは、(形態によりますが)適切な構造を採れば反りやねじれなどはだいぶ抑え込むことができますが、膨張収縮の現象そのものは抑え込めません。なお膨張収縮を構造的に不適切な方向で阻害してしまうと、割れの発生する可能性が高くなります。 仕上げ塗装は造膜系と浸透系に大別できます。造膜系は木材表面上に形成した塗膜によって乾湿をかなり抑制することができます。浸透系は木材表層直下付近を塗料でふさぐことで乾湿をある程度抑制します。 着色しないクリア仕上げで代表的なものは、造膜系ではウレタン、ラッカー、シェラックなど、浸透系では

スポンジを切る道具

スポンジをカットしたい場合、生活に身近な道具では以下の物が適しています。 パン切り包丁…もともと刃の形状が発泡素材に適しています。刃渡りが長いので、比較的綺麗に切断しやすく、大きな塊も切り出しやすいです。 キッチン包丁(三徳包丁など)…研ぎたてならば楽にスポンジを切れます。大きな塊を切るには長さが少々不足気味です。研ぎやすさが最大のメリットだと思います。 カッターナイフ…通常の刃は最初から結構ナマクラなのであまり適していません。黒刃は切れます。ただし、刃が鈍るのが早く、長さも足りない事が多いです。黒刃は薄いものを切断する分には良い感じです。 どれを使っても少し正確さに欠けますが、実用に充分な程度には問題なくカットできます。 パン切り包丁が特に使いやすいと思います。

10時9分

当ショップの掛け時計の写真を見て時計針の向きにちょっと違和感を感じた方もいるかもしれません。 多くの場合、市販のアナログ時計の商品画像で時計針が指す時刻は10時9分前後(あるいは1時51分前後)で、秒針は下方に向けてあります。これは、12時方向に配置される事の多いロゴマークに時計針が被らず、かつ、バランスもよい向きだとされています。商品撮影のプロに依頼した場合、特に指定しなければ多分そのような向きになるだろうと思います。 私の作っている掛け時計にも小さな刻印マークはあります。もともとは付けずに済めばそのほうが良いと考えていたのですが、実用上、全く無しというわけにもいかないので、正時には隠れる控えめなマークを付けています。 また、私の作っている掛け時計は、全て12個の目盛りが付けてありますが、一瞬、それと気づかないかもしれない形の物もあります。いわば遊び心で意図的にそのようにしてありますが、ずっと気づいてもらえなくても困ります。 そんなわけで、撮影しながら試行錯誤の結果、時計針の向きを今のように決めました。 この場合、時計針がほぼ正時を指し、目盛りの存在がわかりやすい向きにしたほうが良いと思いました。 バランスも考えると5時か7時が良く、個人的には5時のほうがなんとなくしっくりきたので5時で揃えることにしました。長針が正時から大きく動かない範囲で、秒針を見えるように少し動かしました。 一部、正時を指した状態では形状が伝わりにくいと思ったものについては少し時刻をずらしてあります。

ハンドブロワー

作業中にゴミ、ホコリ、オガクズなどを吹き飛ばすためにカメラ用のハンドブロワーを使用しています。 工場の職工だった頃、仕事では当然コンプレッサーを使ったエアダスターガンを使っていました。切削油・機械油などで貼りついてしまうキリコを頻繁に吹き飛ばすのには必須だったと思いますが、今の私の製作作業はハンドブロワーで事足ります。 当初はダスター刷毛しか使ってなかったのですが、やはり時々は吹き飛ばす必要も出てきます。息を吹きかけて飛ばすと唾が飛びます。お客さんにお渡しするべく作っている品物に唾を吹き付けたくはありません。自分が使うものなら気にしませんが。 写真の物はユーエヌのショットブロー(UNX-1318)です。ショットブローは気に入っていて複数所持しています。 反応が良く戻りが早いので連続して吹き付けるのが楽です。

木製の食器、調理器具などのお手入れ方法

あくまでも当ショップ推奨のやり方です。ご参考としてお読みください。 無垢製品を対象としています。 おもに西洋スタイルの物が対象の話です。日本の伝統的な物を対象としていません。 ウレタンやカシュー、漆など塗膜を施されている物は対象としていません。 木製の食器や調理器具のお手入れの基本的な流れは、 汚れを落とす→(洗った場合は)乾かす→(必要に応じて)メンテナンス となります。少し詳しく記述してみます。 【汚れを落とす】 食器洗浄機は使用できません。 つけ置きは木製品の寿命を短くしますので行わないようにしましょう。 払い落したり、湿らせた布でぬぐう程度で済むのであれば、それが最善でしょう。 手洗いであれば普通に洗えます。ぬるま湯、食器用洗剤も使用できます。 洗う際には全面均等に濡らしましょう。片面のみ濡らすと反りなどが起こりやすくなります。 【乾かす】 食器乾燥機は使用できません。 水気を拭き取り、直射日光を避けた風通しの良い場所で、全面が空気に良く触れるようようにするか時々裏返しながら、常温で自然乾燥させましょう。 熱や強い風を当てて強制乾燥するのは木製品がいたむ原因になるので避けましょう。 【メンテナンス】 木材は、特に内部の湿潤と乾燥を繰り返すと破壊的な変形や割れが起こりやすくなります。なるべく水を深く浸透させないように取り扱う事で長持ちします。 そのために時々ワックスやオイルを使用してメンテナンスし、水をはじくようにしておく事をおすすめします。 表面が水をはじかなくなってきたら、すぐにメンテナンスしたほうが良いでしょう。 食器用洗剤で洗う場合は、その都度メンテナンスした方が良いでしょう。 メンテナンスは必ず乾いている状態で行いましょう。 用途、使用頻度、洗い方などによって持続期間は異なります。 基本的にメンテナンス方法は、ワックスやオイルを全体にまんべんなく塗布し、余分なものを拭き取るだけです。 清潔で乾いた無色の木綿の布を使う事をおすすめしますが、キッチンペーパーも使用できます。 [メンテナンス用に推奨するもの] 『意作屋 木工用ワックス』 流動パラフィン(食品添加物のもの) 。アマゾンでも購入できます。塗布後の持続期間はワックスよりも短めです。 ※上記の二つは酸化、酸敗の問題が無く、着色もないのでおすすめします。 [条件付きで推奨するもの] ※下記の物は、そ

(木工用ワックスのための)サンディングのやり方

木工用ワックスのためのサンディング方法です。 少なくともプレナーを通してある無塗装の無垢板を例として説明します。 初めての方、特にご家庭で作業される場合を念頭に記述しています。基本的な部分は他の仕上げ方法での素地調整にも応用できます。 あくまでも私が良いと思うやり方です。参考としてお読みください。経験や好みによって、各自やり方は様々になると思います。 ご参考にされる場合、まずは一とおり目を通すことをおすすめします。 【用意するもの】 サンドペーパー 当て木(サンディングブロック、片手に収まる平面の出た木片、お好みに応じてゴムの物など) 清潔で無色の柔らかい布 防塵マスク(使い捨ての物で可 ※DS1以上) 保護メガネまたは必要に応じてゴーグル 作業着やエプロンなど汚れても良い服 集塵機または掃除機 必要に応じてダスター刷毛など 下に敷く新聞紙やボーガスペーパーなど 【用意するサンドペーパーについて】 空研ぎペーパーが使いやすいのでおすすめします。 #120、#180、#240を用意すれば足りる事が多いです。 更に#80、#320もそろえておけば、ほぼ万全です。 番手はこれが絶対ということではありませんが、まずは上記の番手をおすすめします。 材面に傷がほぼ無い状態であれば#240や#320だけで済む場合もあります。 サンドペーパーの番手 ※作業の際は保護メガネかゴーグルを着用しましょう。 ※作業着やエプロンなど汚れても良い服装をおすすめします。 【サンディング前の準備 - 水引き】 清潔で無色の柔らかい布を濡らして水が垂れ落ちない程度に絞ります。 サンディングする面全体を一度濡れ色になる程度に軽く湿らせます。 広い面などは水引き作業中、先に湿らせた箇所が乾いてくることもありますが、先に進んで大丈夫です。 薄い板の場合は同時に反対側の面も同様に湿らせたほうが良いでしょう。 湿らせた面に空気が当たるようして日陰に置き、乾くのを待ちます。両面湿らせた場合は反対側にも隙間ができるようにして置き、時々裏返しましょう。 乾いたらサンディングを開始します。 ※水引きは、後で木材が吸湿し、繊維が起き上がってきたり、機械や工具による凹みが戻ってきたりすることで起きる不具合を軽減するために、前もって強制的に木材の繊維を膨張させる作業です。 水引き 【サンディング】 粉塵対策のためマスクを着

木工用ワックスの塗り方

『意作屋 木工用ワックス』の塗り方です。 お使いの方は、一とおり目を通すことをおすすめします。 はじめてワックスを使う方向けの説明です。 無塗装の無垢材(以下、白木と呼びます)への塗り方を説明します。 【基本的な塗布方法】 ワックスを塗る すりこむ 余分なワックスをふき取る 【用意するもの】 ワックスを塗る道具…清潔でよく乾いた無色の木綿の布、スポンジ(対象物が傷つかない物)など。 必要に応じて…作業着やエプロンなど汚れても良い服、防塵マスクや保護メガネなど保護具、サンドペーパー、掃除用具、マスキングテープ、新聞紙またはボーガスペーパーなど。 【塗布前のポイント】 事前に、塗布する対象の目立たない箇所か、同じ材質のテストピースで試しましょう。 必要に応じてワックスを塗る面の荒れをサンドペーパーなどで調整します。 ワックスを塗る面を綺麗にしておきましょう。 ワックスの付着を避けたい所はマスキングテープと新聞紙などを使って養生(覆い)を施しましょう。 新聞紙を使う場合は2枚重ねが良いでしょう。 ※サンドペーパーによる調整(サンディング)は仕上がりを大きく改善します。お好みにもよりますが、やっておくことをおすすめします。 こちら の別記事でやり方を説明します。 ※完成している製品など、下地が既に整っているものについては、毛羽やささくれ等が無ければ基本的にサンドペーパーをかける必要はありません。 【ワックスの塗布】 布やスポンジで容器内のワックスを適量こすり取ります。 そのまま対象の面にまんべんなくワックスを塗り広げます。 塗り広げたワックスをすりこみます。 塗り方が足りない場合は繰り返し塗ります。 対象物が白木の場合は30分ほど馴染ませるのが良いでしょう。 汚れていない布で乾拭きして余分なワックスを拭き取ります。 塗布直後は余分なワックスを充分拭き上げても少しギラついた感じが残る場合がありますが、通常は数日で落ち着いた質感になっていきます。 【塗布のポイント】 白木の場合、ワックスの塗布が出来ている箇所は濡れ色になります。 広い面の場合はある程度間隔を開けてポンポンポン、とワックスを塗りつけたのち、間を埋めるように広げるとやりやすいです。 広い面を一度に行う必要はありません。適用範囲を小さく区切って少しづつ仕上げていっても問題ありません。 塗りすぎても心配いりません。余分

木工用ワックス発売

『意作屋 木工用ワックス』 iichi と Creema で販売開始しました。 私が木工製品の製作で実際に使用している自家製、独自配合のワックスです。試作試用を繰り返して完成させました。 ワックスの比率高めの配合になっています。やや硬めですが、伸びは良好です。 【こんな方に特におすすめ】 簡単に使えるものが欲しい。 自然発火の心配があるものを避けたい。 ワックスによる着色や黄変は避けたい。 臭いや臭いをごまかすフレーバーは避けたい。 玩具、調理器具、食器などにも使いたい。 長期保管できるものが欲しい。 【原材料】 カルナバ蝋(T1グレード)、精製蜜蝋、流動パラフィン 全ての原材料は食品添加物グレードです。 通常の条件下で酸化、酸敗を起こしません。 溶剤不使用です。 ホルムアルデヒドは含まれていません。 【使用できるもの】 無垢材の木製品(玩具、調理器具、食器を含む) 革製品(鏡面磨きには向いていません)、金属製品など ※ 60℃程度でワックスが溶け始めます。安全上は特に問題ありませんが、食感などに影響する可能性はありますので、熱い料理に使用する調理器具や食器へ塗布する場合にはご留意ください。(自分が使用している実感としては食感、匂い、味のいずれも影響は感じられません。) ※ 集成材は接着剤に耐油性がある場合や、耐油性のある塗膜が施されている場合は使用できます。 ※ 積層合板や突板を使用してあるものは突板に充分な厚みがあるか、耐油性のある塗膜が施されている場合は使用できます。 【付着を避けたほうが良いもの】 ゴム。耐油性の低い樹脂。その他、油で膨潤、劣化、色落ちなどするもの。 【塗布量目安】 ヒノキ板目 1㎡=約14ml ※ あくまでも参考値です。下地の状態や材質、使用する道具などによって使用量は大きく変わります。 撥水性のテスト。ヒノキの木口に本製品を塗布後、水を滴下。 水の滴下から1時間経過した状態。 食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)準拠の検査結果証明書。 内容物に直接触れる食品容器の材質試験です。 食品衛生法はワックスに関する規格を定めていません。 食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)に準拠した検査は自主的に受けたものです。安全性の判断材料の一つとお考えください。 <関連記事> 木工用ワックスの塗り方 (木工用ワック

割り箸

仕事の必需品、割り箸です。 根元の部分を削って、細かい作業をするための道具として使うことが多いです。 柔らかいので対象物を傷つけにくく、また加工がしやすいため必要な形状もすぐ得られます。 もともと持ちやすいサイズに作られているため、すんなり手になじみます。 ボンドを塗るヘラにしたり、細かい部分のサンディングをする際の当て木にしたり、こびり付いた糊などをこそげたり、刷毛や筆を絞ったり、布を巻いて塗料などを含ませて使ったり、そのままで桟木のように使ったり、刷毛や筆の枕にしたり、割って先端を尖らせてピックツールのように使ったり…等々、お世話になる事の多い道具です。そして、このように使う場合、結構しぶとく何年でも使えます。

卓上マスクスタンド

三年ほど前に家族の要望で作った、卓上マスクスタンドです。 ヒノキです。形状的、構造的な強度の確認や木材の動きの観察などの目的も兼ねて作りました。収縮を考えれば、柱の部分は柾目で取りたかったところなのですが、その辺にあった材料で作ったのでいたし方ありません。動きを観察するのには、むしろ好都合かもしれません。 仕上げにはウレタンとオイル混合の浸透性のものが余っていたので、それを使用しました。質感はあまり良くないです。色の薄い木材にはあまり向いていないようです。 マスクを吊るすには充分というより過剰な強度です。柱は反りやねじれが出ている様子もなく、ほぞも別にゆるんでいないようです。 一番関心があったのは台座部分の木材がどの程度動くかということでした。 全くと言っていいほど動きは出ていません。物は小さいですが、白木のままだったら若干動いていたかもしれません。

木材は縮む

我が家のとある場所にある引き戸枠の留め部分です。 一応言っておきますと、少なくとも当時私は関与できる年齢ではありませんでした。 無塗装です。樹種はラワンです。正面に来ているのは柾目です。多分完成時は隙間無しで作られていたのだと思います。経年による収縮で、45°だったものが少し鋭角になった結果、枠の内角に隙間が出来ています。放射方向(半径方向)の収縮を見ていることになります。家は築45年くらいだと思います。我が家は多くの場所でこの現象が見られます。 木材は短期的には伸縮しますが、長い年月で見ると収縮します。

掛け時計の裏面

『意作屋』の木の掛け時計の裏側です。 部品取り付け部分に、長い年月を経過した場合の収縮を見込んだ隙間をとってあります。 つり下げ金具の周囲、金具の取付部分をふさぐフタの脇、ムーブメントの周囲、それから表側のムーブメントの軸が通る穴、それぞれにゆとりを持たせてあります。接線方向に広くなっています。 フタの木目の向きと本体の木目の向きがそろっていないのが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、そろえてしまうとフタの強度に問題が生じるため、このようにしてあります。 なお、このように繊維の方向を交錯させて接着した場合に心配される割れは発生しにくいように接着箇所を制限してあります。 <関連記事> 木の掛け時計