スキップしてメイン コンテンツに移動

始まり

木の掛け時計

枠組みの中で仕事をしていると、多少コストがかかってもこうしたほうが嬉しいユーザーもいるだろうと思っても諦めざるを得ない事は多々あります。自分でオリジナル製品を作れば枠組みの外でやれるわけで、ずっとやりたいと思っていました。

最初は製造委託による器物・雑貨の量産を考えました。しかしそれでは結局コスト競争の土俵に乗ってしまうのは避けられそうもありません。コスト優先ではない物を作りたかったのに矛盾してしまいます。

自分で製作しなければならないと思いました。素材の候補は金属・木・革・布・土あたりでしょう。これまでの経験を活かせそうな物となると金属と木に絞られました。金属の加工は一応仕事でも経験していますが、木材を使いたい、特に無垢材を使いたいという欲求はずっとありました。その時自分が欲しかった物と重なりましたし、待っていたところで木を使う機会は来ないとも思いました。

念入りに試作してブラッシュアップした物を作りたいので、基本的に一点ものを作ることは考えませんでした。作家による作品ではなく、家内制手工業による製品だと思っていただいたほうがよいでしょう。一つ一つの製品は試作と試用を繰り返しながら、何十回、何百回でも納得のいくまで修正を施したうえで製作しています。

木の掛け時計 CAD
CAD/CAMで形状データと加工データを作成します。

木の掛け時計 CNC
CNCで形状を削り出します。

手道具
機械のみでは意匠面の満足な仕上げは期待できません。手作業で仕上げていきます。手間と時間がかかります。

コメント