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試作

木の掛け時計 試作品

木の掛け時計の試作品の中でも初期のものです。2x4材を接いで材料にしています。

事前に問題点の洗い出しをするには試作するのが最も良い方法です。…と言うよりもしっかり試作・試用・修正の繰り返しをしないで製品化するのは論外だと思っています。

問題点の中には製造上の問題も含まれます。2x4材のような柔らかい針葉樹を使って試作すると切削工程の問題点が現れやすいです。少しでも無理のある削り方をするとすぐに欠陥が出ます。それも後の工程でカバーできない大きなものになりやすいです。

写真の試作品も仕上げ加工でカバーしきれなかった欠けが随所にあります。その後切削工程を見直して問題は修正しました。

私が製品の材料に使っているような広葉樹は寛容で、ろくに考えずに削っても一見問題が無い事も結構あります。ですが木の性質に沿わない切削方法を選択していた場合、後で不良品の出る可能性が少なからずあります。

被削材として問題になりやすい性質は針葉樹も広葉樹も共通しています。繊維や管を束ねたような構造をしているという事に配慮する必要があります。

欠陥の出やすい材を使って切削工程の検証・修正をしておくと本番で失敗する可能性を減らすのに大いに役立つと思っています。

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